Prologue
Camera
Lens
Film
Lab
Manual
ここではフィルムカメラの種類と使い方を書いてみます。
チョット視点が他とは異なると思いますが,

※ここではフィルムカメラをフィルムカメラ/カメラ,デジタルカメラをデジカメと表記します。


はじめにカメラにはどんな種類のものがあるかをみてみましょう。

フィルムカメラが全盛の時代では,使うフィルムのサイズやファインダーの構造などカメラ本体での分類が主流でした。
フィルムカメラが絶滅危惧種となった現在では,コレクションか実用機かでの分類がはじめにきそうです。


   
コレクションといっても多くのコレクターがフィルムを入れて撮影に使っていますので境界が曖昧ではありますが,所有者がどちらにウェートを置いているかで撮影できる写真に違いが出てきます。

例えば,土砂降りの日に雨の中で撮影したいとなれば実用機なら雨に濡らさない工夫をして撮影するでしょう。ではコレクションではどうでしょう。たぶん多くの方は撮影を諦めると思います。
逆にコレクションでしかとれない雰囲気の写真というものもあります。
極端な書き方をしましたが,カメラに対する価値観は人それぞれです。どんな目的でカメラを手にするかは自由ですし,カメラだから撮影しなければならないということもありません。
カメラは撮影する道具ですが,夜の就寝前の落ち着いた時間にフィルムの入っていないお気に入りのカメラのシャッターを切るだけでも嬉しくなってきます。

さて,あなたはどんなカメラをお探しですか。


次にカメラの仕組みで分けてみましょう。一般的な分類からいくと一眼レフカメラと非一眼レフカメラに大別されます。
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一眼レフカメラについてはデジカメでもデジタル一眼レフ/デジイチなどといわれていますのでよく見かけると思います。
ピント合わせ,フレーミングや撮影を1つのレンズで行うため一般的に可動式のミラーで光を反射させて光路を変更する仕組みになっています。
一般的にレンズを交換することによっていろいろな画角(焦点距離)で撮影できるのでいろいろな用途で使うことができます。
フレーミングと撮影を同じレンズでおこなうためファインダーで見たままの写真が撮れます。

非一眼レフ機にはいろいろなものがあります。
よく一眼レフカメラと対翼を担うのがレンジファインダーカメラですが,レンジファインダーカメラは非一眼レフカメラの1つの形です。
レンジファインダーカメラは撮影専用のレンズとフレーミングとピント合わせをするためのファインダーが別になっています。カメラをレンズ側からみるとレンズの上側に2つの窓が開いていて(もちろんガラスがあります)この2つの窓を使って被写体との距離を三角測量の原理で測定します。
レンジファインダーカメラには,レンズ交換ができるものとレンズが固定されている単焦点のカメラがあります。

二眼レフカメラは,縦長の箱のようなボディーに縦に2つのレンズがついたカメラです。カメラをお腹のあたりに構えてカメラの上から覗いて撮影する姿はレトロな感じがします。2つあるレンズは上がピント合わせとフレーミング用で下のレンズは撮影専用です。独特な形や撮影スタイルから根強い人気があるカメラです。
以前は,国内のたくさんのカメラメーカーが作っていましたが既に生産は終了しました。
古いカメラのイメージがありますが海外製であれば今でも新品で購入できる現代のカメラでもあります。

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目測フォーカスカメラ(仮名)は,カメラに被写体までの距離を測る機能が無いカメラです。フォーカスは撮影者が目測でカメラにセットします。
レンジファインダーカメラに似た形のものも多くあります。
被写界深度を利用したフォーカスシステムで意外にしっかりした写真を撮ることができます。

固定フォーカスカメラは被写体までの距離を合わせる事ができません。主に人物撮影に使えるように固定されていますのでバストアップから全身までの人物撮影では問題なく使えます。絞りを調整できる機種では被写界深度を利用して準パンフォーカス撮影ができるものもあります。


次に
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